2020年の年賀状を総まとめ!オトクだった印刷会社と2021年のポイント

令和2年になってしばらく経ちましたが、2020年の年賀状は無事に送れましたか?  自分にとってベストな印刷会社を見つけられたなら、納得のいく年賀状が作れたと思います。

そこで気がかなり早いですが、2021年の年賀状づくりに向け、2020年の年賀状印刷会社40社の評価を改めてまとめてみました! ぜひ今年の年賀状づくりに、ご活用ください。

目次

2020年の年賀状印刷はココが違った

まずは2020年の年賀状印刷のトレンドを振り返ってみましょう。

家庭での印刷からネット印刷へ

ネットでの年賀状印刷は以前にも増し、すっかり一般的になりました。専門サイトはもちろん、コンビニや大手スーパーなども参入して選択肢が増えたこと、店頭でのカタログ注文よりも安いこと、スマホやタブレットの普及によって利用しやすい環境になったことなどが理由でしょう。

そうしてネットでの年賀状印刷が普及した結果、プリンターによる自宅印刷からネット印刷へ移行する人も増えています。

家庭用インクジェット・プリンターの性能は年々上がっていますが、それでも業務用印刷機のクオリティには及びません。そもそもプリンターどころかPCも不要の時代。家庭用プリンターのインク代やメンテナンスの手間などの管理コストを踏まえ、「ネット印刷の方がオトク」と考える人が増えたのでしょう。

宛名印刷が無料の印刷会社が増加

2020年のトレンドとして顕著だったのは、宛名印刷無料の印刷会社が増えたこと。「宛名を書くのがメンドくさい……」というユーザーの声から、宛名印刷無料を掲げる会社が増えたのでしょう。調査した40社中、なんと14社が無料の宛名印刷サービスを提供しています。

家庭用プリンターからの移行も考慮し、PC用年賀状ソフトの宛名保存形式で入稿できる印刷会社も増えています。手間のかかる宛名書きを無料で頼めるのはユーザーとして嬉しい限りでしょう。

印刷会社40社による、2020年の年賀状価格一覧

2020年の年賀状印刷会社40社の価格を改めて一覧にしてみましょう。

価格は早割の適用など時期によって変わってしまうので、2019年12月24日時点のデータを使用。印刷代だけでなく、はがき代や送料も含めた総額表示(消費税込み)となっています。早割やキャンペーン、はがき代の割り引きをしている場合には適用し、宛名印刷などオプション費用は含まれていません。

■通常印刷(カラー)の価格一覧

10枚 30枚 50枚 100枚
アサヒアート 5118円 6906円 1万938円 1万6860円
イオン 2739円 4087円 6430円 1万1043円
イトーヨーカドー 4051円 6290円 8528円 1万4121円
いんさつどっとねっと 4044円 6166円 8271円 1万3533円
おたより本舗 3237円 5398円 7559円 9561円
カメラのキタムラ 4260円 6290円 8265円 1万2900円
しまうまプリント 3006円 4662円 6318円 1万458円
セブンイレブン 3226円 5137円 6978円 1万1483円
ダイエー 1650円 4950円 8250円 1万6500円
デジプリ年賀状 2360円 4260円 6220円 1万320円
ネットスクウェア 3529円 5292円 6766円 1万990円
パプリ 4150円 5259円 7792円 1万2893円
パレットプラザ 2360円 4480円 6600円 1万1900円
ファミリーマート 3129円 4715円 6610円 1万1101円
ふみいろ年賀状 3213円 4789円 6675円 1万1021円
プリントパック 1811円 3351円 4800円 8611円
ポスコミ 1910円 4930円 7290円 1万3740円
ラクスル 2495円 3974円 5455円 9132円
ローソン 3058円 4994円 6776円 1万1148円
挨拶状ドットコム 3875円 6263円 8651円 1万4209円
伊東屋 4838円 7126円 9415円 1万5089円
印刷の萌 3610円 5070円 8700円
笑み年賀 3930円 6114円 8298円 1万3758円
西友 3617円 5632円 7631円 1万2629円
東急ハンズ 5580円 8050円 1万520円 1万6640円
年賀家族 9265円 12395円 1万5525円 2万3350円
年賀状のNK 3142円 4970円 6774円 1万900円
年賀状プリント屋さん 3003円 4505円 6238円 1万587円
年賀状プリント決定版 2020 3686円 6055円 8424円 1万3961円
年賀状印刷PROFESSIONAL 4150円 6100円 8100円 1万2800円
年賀職人 2882円 4852円 6822円 1万1446円
年賀本舗 3645円 5768円 7860円 1万2728円
平安堂 3629円 5285円 6908円 1万658円
夢工房 4240円 6030円 8370円 1万3680円
郵便局 2364円 4236円 6108円 1万533円
ACCEA 3600円 5553円 7506円 1万2141円
Cardbox 3411円 5113円 6815円 1万1070円
DPE宅配便 2500円 4280円 6060円 1万510円
GLAM PRINT
Rakpo 2580円 4410円 6220円 1万450円

■写真印刷(カラー)の価格一覧

10枚 30枚 50枚 100枚
アサヒアート
イオン 3040円 5070円 7100円 1万2175円
イトーヨーカドー 3974円 6026円 8060円 1万3146円
いんさつどっとねっと 3974円 6026円 8060円 1万3146円
おたより本舗 3617円 6538円 9459円 1万3361円
カメラのキタムラ 4865円 6840円 8815円 1万3450円
しまうまプリント 3248円 5388円 7528円 1万2878円
セブンイレブン 3736円 5929円 8122円 1万3604円
ダイエー 3556円 5317円 7270円 1万2152円
デジプリ年賀状 2220円 4069円 6500円 1万1500円
ネットスクウェア 4121円 5977円 7689円 1万3050円
パプリ 4788円 6752円 9420円 1万6090円
パレットプラザ 3630円 5890円 8150円 1万3800円
ファミリーマート 3974円 6026円 8060円 1万3146円
ふみいろ年賀状 5240円 7693円 1万721円 1万6405円
プリントパック
ポスコミ
ラクスル
ローソン 3974円 6026円 8060円 1万3146円
挨拶状ドットコム 4824円 7377円 9930円 1万5900円
伊東屋 6603円 9381円 1万2170円 1万9071円
印刷の萌
笑み年賀 4392円 7500円 1万608円 1万8378円
西友 3556円 5509円 7446円 1万2290円
東急ハンズ 6603円 9381円 1万2170円 1万9071円
年賀家族 9265円 1万2395円 1万5525円 2万3350円
年賀状のNK
年賀状プリント屋さん 3850円 7420円 8680円 1万5680円
年賀状プリント決定版 2020
年賀状印刷PROFESSIONAL
年賀職人
年賀本舗
平安堂 4065円 5787円 7509円 1万1642円
夢工房
郵便局 2578円 5120円 7661円 1万5240円
ACCEA 3930円 6543円 9156円 1万5441円
Cardbox 5606円 7924円 1万242円 1万6037円
DPE宅配便 2540円 4400円 6260円 1万910円
GLAM PRINT 3452円 6692円 9932円 1万8032円
Rakpo 3050円 5460円 7870円 1万3900円

2020年のオススメ印刷会社10選

「価格の安さ」「印刷の品質」「デザイン性」「手間のかからなさ」「発送までの早さ」の5つの観点から25点満点で、40の印刷会社を採点。その中から高得点かつコスパに優れた10社を選出しました。

できるだけ客観的に評価したつもりですが、デザインなど主観も多分に含まれているのでご了承ください(笑)。

【オススメ印刷会社1】しまうまプリント:総合23点

2020年版「しまうまプリント」の年賀状サイト
画像:しまうまプリント
・価格の安さ    ★★★★
・印刷の品質    ★★★★★
・デザイン性    ★★★★★
・手間のかからなさ ★★★★★
・発送までの早さ  ★★★★

トータルバランスでの実力トップクラス

デザインテンプレートのオシャレさ、印刷のクオリティなど、とにかくバランスの良さで際立っていたのが「しまうまプリント」でした。

印刷が安いだけでなく、宛名印刷も無料、投函代行も対応しているなど、コスパは抜群。個人的に、最も気に入っている印刷会社のひとつです。

デザインの良さ、使いやすさも◎

テンプレート数は800種類前後と、数の多さで勝負している感のある昨今の年賀状印刷において特別に多いわけではありません。ですが、デザイン自体のクオリティが高く、「どの絵柄も使える」といった印象でした。

細かなことですが、文字の文面や書体など種類の多さ、レイアウトも自由度が高く、操作が分かりやすいのも高評価の理由です。

【オススメ印刷会社2】ふみいろ年賀状:総合22点

2020年版「ふみいろ年賀状」の年賀状サイト
画像:ふみいろ年賀状

・価格の安さ    ★★★
・印刷の品質    ★★★★★
・デザイン性    ★★★★★
・手間のかからなさ ★★★★
・発送までの早さ  ★★★★★

スキのないフルサービスで人気

調査した40社の中では、価格の安さは中の上というところですが、デザイン・テンプレートは約1200種類と豊富。印画紙貼り合わせの印刷や宛名印刷など、現在の年賀状印刷会社に求められるほとんどのサービスにも対応していました。

印刷品質が良い、最短当日の出荷など、コスパの良さでトップ10に入る実力でしょう。日本マーケティングリサーチ機構が2019年に実施したアンケート調査で、「口コミ人気」1位になったのもうなずけます。

ネット年賀状初心者に優しいサポート体制

ふみいろ年賀状の魅力として、入力ミスがあった際の再印刷保証などのサポート体制が挙げられます。有料オプションですが、宛名印刷用の入力代行や文字調整にも対応し、初めて年賀状を作る人にも優しい印刷会社と言えます。

【オススメ印刷会社3】デジプリ:総合21点

2020年版「デジプリ」の年賀状サイト
画像:デジプリ
・価格の安さ    ★★★★
・印刷の品質    ★★★★★
・デザイン性    ★★★★★
・手間のかからなさ ★★★★
・発送までの早さ  ★★★

写真仕上げの安さではコチラも上位

写真仕上げで、10〜50枚といった比較的少ない枚数でも安い価格を打ち出していたのが「デジプリ」でした。送料・投函代行は無料、さらに有料オプションで宛名印刷にも対応しているなど、ただ安いだけではないサービスの充実ぶりが特徴です。

デザインの豊富さにも注目

流行のキャラクター・コラボはありませんが、テンプレート数が1000種類以上と豊富。いずれも可愛らしいデザインでした。さらに個性を出せるスタンプを300種類も用意。女性に好まれそうなハイセンスです。

写真枚数や印刷品質、デザインのテイストによって選べる操作性の良さも好印象でした。

【オススメ印刷会社4】パプリ:総合21点

2020年版「パプリ」の年賀状サイト
画像:パプリ
・価格の安さ    ★★★★
・印刷の品質    ★★★★
・デザイン性    ★★★★
・手間のかからなさ ★★★★
・発送までの早さ  ★★★★★

ビジネス向けのデザインが豊富

オフィス向け事務用品などの通販で知られるアスクルが展開する年賀状印刷サイト「パプリ」。写真入りからイラスト、キャラクター・コラボまで約1200種類のデザインが用意されていました。

個人向けだけでなくビジネス用デザインも充実。しかも「士業向け」「医療業種向け」「建設業種向け」など業種ごとにカテゴライズされているのがユニークです。

年賀状でもスピード感抜群

注文の翌日に届くアスクルだけあって、配送までのスピード感も際立っています。通常印刷であれば13時までに注文すると翌日には自宅に到着。急きょ追加印刷が必要になった場合などでも便利に使えます。

【オススメ印刷会社5】Rakpo:総合21点

2020年版「Rakpo」の年賀状サイト
画像:Rakpo

・価格の安さ    ★★★★
・印刷の品質    ★★★★★
・デザイン性    ★★★★
・手間のかからなさ ★★★
・発送までの早さ  ★★★★

テンプレートの豊富さは圧倒的

テンプレート数はなんと2000種類以上! 最近はどの印刷会社もテンプレートが充実してきましたが、「Rakpo」はその中でも圧倒的な数でした。

ただ残念なのは、デザインのカテゴリーが少なく、選びにくい点。また、デザイン自体もよく言えばトラディショナル、わるく言えば古臭いトーンです。ただし、このあたりは世代や好みによるでしょう。

コスパの良さも上位ランク

通常印刷と写真仕上げ、いずれも10〜50枚では上位5社に入る安さです。注文内容によるものの、コストにおいても上位ランカーと言えるでしょう。

【オススメ印刷会社6】ポスコミ:総合20点

2020年版「ポスコミ」の年賀状サイト
画像:ポスコミ

・価格の安さ    ★★★★
・印刷の品質    ★★★
・デザイン性    ★★★
・手間のかからなさ ★★★★★
・発送までの早さ  ★★★★★

全体的なコスパの良さでランクイン

鳥取県の印刷会社「エッグ」が運営する年賀状サイト「ポスコミ」。何かに特化してるワケではありませんが、13時までの注文で当日配送というスピード感、価格の安さ、文字配置のコツなどを説明した丁寧なサイトの作りなど、バランスよく高レベルでした。

配送が早いだけでなく、投函代行にも対応

送料は有料(全国一律800円・200枚以上から無料)なのですが、投函代行に対応しているので「仕上がりを確認しなくてもOK」という人ならリーズナブル。送料を除いたコスト、特に10〜30枚といった少ない注文枚数ではトップレベルの安さでした。

【オススメ印刷会社7】プリントパック:総合20点

2020年版「プリントパック」の年賀状サイト
画像:プリントパック 

・価格の安さ    ★★★★★
・印刷の品質    ★★★
・デザイン性    ★★★

・手間のかからなさ ★★★★
・発送までの早さ  ★★★★★

とにかく低価格で年賀状を作りたいならココ

価格の安さでは群を抜いている「プリントパック」。注文は4枚単位のみ、写真仕上げ印刷には非対応であるなど一風変わっているところもありますが、「とにかく安ければOK!」という人にはイオチシです。

発送日にバリエーションをもたせた独特の価格体系

安さの秘密は、商品の発送日によって印刷代が変わる「プリントパック」独特の価格体系にあります。「当日コース」から「7営業日コース」まで(時期によって異なる)あって、印刷代を安くしたいなら7日で、早くしたいなら当日でいった具合に使い分けできるのがポイントです。

【オススメ印刷会社8】ラクスル:総合18点

2020年版「ラクスル 」の年賀状サイト
画像:ラクスル 

・価格の安さ    ★★★★
・印刷の品質    ★★★
・デザイン性    ★★★
・手間のかからなさ ★★★★
・発送までの早さ  ★★★★

枚数が多いときのオトク感高し

リーズナブルさでは、プリントパックにも引けを取りません。特に100枚以上など枚数が多いときの価格は業界トップクラス。送料と宛名印刷が無料で、投函代行にも対応していました。

価格体系はシンプル。デザインや写真の有無によらず、印刷面の数(片面or両面)とカラーorモノクロという、分かりやすさも美点です。

宛名印刷にコダワリあり

片面カラーを選択した場合、宛名印刷が無料になるオトクな価格設定。宛名印刷は複数の書体から選べ、縦書きor横書きからも選択可能。キメ細かなサービスは、さすがビジネスユースも得意とする印刷会社です。

【オススメ印刷会社9】DPE宅配便:総合18点

2020年版「DPE宅配便 」の年賀状サイト
画像:DPE宅配便

・価格の安さ    ★★★★★
・印刷の品質    ★★★★★
・デザイン性    ★★★
・手間のかからなさ ★★★
・発送までの早さ  ★★

写真仕上げの安さナンバーワン

写真仕上げの印刷代は文句なしでリーズナブル! もちろん、画像の補正を含めた仕上がりの品質も不満ありません。フォトアルバムなど、写真プリントを専門とする印刷会社らしいところです。

デザインやサービスは及第点

激安なのは確かですが、宛名印刷に未対応、11月19日以降は送料が有料など、サービス面は悪くはないものの他社に比べて今ひとつ。デザインも、もうちょっと頑張って欲しいところです。

ただ「写真だけでキレイな年賀状を作りたい」「自分でデザイン(データ入稿)したい!」という人には打って付けの印刷会社と言えます。

【オススメ印刷会社10】GLAM PRINT:総合18点

2020年版「GLAM PRINT」の年賀状サイト
画像:GLAM PRINT

・価格の安さ    ★★
・印刷の品質    ★★★★★
・デザイン性    ★★★★★
・手間のかからなさ ★★★★
・発送までの早さ  ★★

写真好きにも高評価

オシャレさ、印刷の高級感にこだわるなら「GLAM PRINT」がオススメです。テンプレート数は100種類もありませんが、写真を入れるレイアウトに特化。「お気に入りの写真を入れるだけでオシャレになる」と高評価を得ています。2019年に立ち上げられたサイト(以前はPhotobackという名称)ですが、写真愛好家の間で早速評判になっています。

高級感の高い印刷品質

GLAM PLINTの年賀状では、どの絵柄を選んでもすべて写真仕立て。6色印刷を採用し、表面の仕上げを「ツヤあり」と「ツヤなし」の2種類から選べるなど、印刷品質にもこだわりがあります。

2021年の年賀状づくりはココがポイント

ネットでの年賀状印刷はコストの安さが長所。しかし、単純な値段だけで見比べると極端に安い価格を打ち出す会社もあり、それだけでは選べないのが現状です。

そこで、2021年の年賀状づくりで重要になりそうな、印刷会社選びのポイントをまとめてみました。

(1)自分の好みにピッタリなデザインがある
(2)はがき代、送料を含めたトータルコストが高い
(3)無料の宛名印刷、投函代行に対応している

デザインについては、正直テンプレート数だけで勝負している感のある印刷会社もありますが、自分が気に入るものでなければ意味がありません。自分好みのデザインがあるかどうか、各社のサイトを入念にチェックしましょう。

コストについては印刷代だけでなく、送料や割引、特急料金などを含めたトータルコストで考えることが大切。はがき代についても全社共通ではないので注意が必要です。

宛名印刷などのサービスを利用する場合は、その値段も含めてソロバンを弾きましょう。印刷代が安くても宛名印刷が有料だと、トータルコストが高くなってしまうケースも。投函代行など、サービスが充実しているに超したことはありません。

スマホなど利用環境も重視しよう

PCでの制作環境だけでなく、最近ではスマホ用アプリを用意している年賀状印刷会社が増えています。「スマホで写真を撮っているし、年賀状もスマホで手軽に作りたい!」という人には、専用アプリの有無が決め手となるでしょう。

なお、アプリが用意されていなくもスマホ対応のサイトなら使い勝手に大差ありません。自分の好みと利用したいサービスを見極めることで、満足のいく印刷会社が見つけられるはずです。