はがきデザインキットが2020年で終了!? 今すべきことと、代用サービスも紹介

「はがきデザインキット」の終了アナウンス
画像:郵便局「ゆうびん.jp」

郵便局のサイト「ゆうびん.jp」が展開していた人気サービス「はがきデザインキット」が終了となりました。そこで「サービス終了で取るべき対応は?」「代わりに使えるサイトやアプリはある?」など、気になる疑問に答えます。

※はがきデザインキットは2021年も健在でした! 詳細は下記をご覧ください。
>>住所録が使えない!? 終了予定だった、はがきデザインキット2021年版を調べてみた

はがきデザインキットがサービス終了

はがきデザインキットのTOPページ
画像:郵便局「ゆうびん.jp」

はがきデザインキットは郵便局が提供していたサービス。用意されたテンプレートに、手持ちの写真をはめ込んだり、文面を選んだりするだけで、自分好みの年賀状をウェブやアプリで簡単に作れました。

完成したデザインは印刷会社でも自宅のプリンターでも印刷できてとても便利でしたが、2020年1月31日をもってサービス終了。ウェブ版は全サービスが使用不可で、インストール版&スマホアプリ版はネット印刷サービスとクラウド住所録が使えなくなります。

ただしインストール版とスマホアプリ版はPCやスマホにダウンロードしておけば制作自体は可能で、自宅プリンターでは印刷できます。とはいっても当然2021年に向けてテンプレートが追加されることはないので、その魅力は激減。「はがきデザインキットでは今後、年賀状を作れない」と思って差し支えありません。

はがきデザインキット終了への対応

はがきデザインキットは使えなくなりますが、では2021年の年賀状はどうすればいいのか?  サービス終了の対応についてまとめました。

3月31日までに住所録データをダウンロード

はがきデザインキット終了に伴って、年賀状を作れる機能だけでなく「クラウド住所録」のサービスも終了。これまでクラウド住所録を利用していた人は、忘れずにデータをダウンロードしておきましょう。

クラウド住所録のデータをダウンロードできるのは、2020年3月31日まで。4月1日以降はダウンロードできなくなります。データはcsv形式でエクスポートされ、インストール版や「郵便局の総合印刷サービス」で活用できます。フォーマットを多少加工すれば、他の年賀状サイトでもデータを活用できます。

代替手段には印刷会社の利用がオススメ

さて、はがきデザインキットが使えないとなると、代わりとなるサービスが必要。最近では多くのサービスがありますが、印刷会社の年賀状サービスはとても便利です。

印刷会社なので作ったデザインを自宅のプリンターで出力できるサービスはありませんが、それ以外の要素は完全に代替可能。同様の充実した機能を持った年賀状サイトなら、困ることはないでしょう。

そんな、はがきデザインキットの代わりとなる年賀状サイトの条件は下記の通りです。

【条件1】アプリの利用も可能

PC用ウェブ版(クラウド版)に加えて、インストール版やアプリも用意されていたことが、はがきデザインキットの特徴。代わりとなる年賀状サイトも、アプリを用意している印刷会社がベストでしょう。

【条件2】テンプレートが豊富

最近の年賀状サイトはテンプレート数が豊富。はがきデザインキットには約400種類のテンプレートが用意されていたので、同等以上のテンプレートが利用できることも必須条件です。

【条件3】宛名印刷と投函代行に対応

実は、宛名印刷に対応していない年賀状サイトは少数派。無料で利用できるサイトも増えています。ただ、投函代行まで対応している年賀状サイトとなると、多くはありません。はがきデザインキットでも投函代行を利用していた人には、これもマストの条件となるでしょう

【条件4】印刷代が安い

はがきデザインキットの費用は基本料無料で、印刷枚数に応じて下記の印刷代がかかりました(税込。はがき代別)。リーズナブルな価格設定ですが、さらにコストの安い印刷会社もあります。そういった会社を利用すれば、代用どころか節約にもつながります。

通常価格 10枚〜29枚購入(10%OFF) 30枚〜49枚購入(20%OFF) 50枚以上購入(30%OFF)
普通紙 80円 72円 64円 56円
写真用紙 110円 99円 88円 77円

代替にオススメの年賀状サイト

前述の条件を満たした年賀状サイトはあるのか? 2020年向け年賀状の情報(2019年12月24日時点)を元に、代わりとなりそうな年賀状サイトをピックアップしました。2021年の年賀状を作る際には、ぜひ参考にしてください。

しまうまプリント:品質が高くてリーズナブル

送料&宛名印刷無料、投函代行もOKの充実したサービスをいち早くから展開してきた印刷会社です。2020年の年賀状では約800種類もテンプレートを用意。オシャレなデザインが多く、女性にも好評でした。

通常印刷、写真入り印刷(印画紙)ともに印刷代が安く、コストパフォーマンスの高さは抜群でした。

デジプリ年賀状:今どきのニーズに応えられるデザイン性

2020年のテンプレート数は1000種類以上と圧倒的。写真入りはもちろん、可愛いテイストのものからシックなものまでバリエーションも豊かでした。そのうえ、300種類以上のスタンプで個性を出せるなど、デザイン性が魅力でうs。

印刷代は少ない枚数でもリーズナブル。宛名印刷は有料(基本料金1,100円+31円/枚)オプションでした。

おたより本舗:自分だけのデザインを作れる

2020年は、写真なしのデザインが約700種類、写真を入れるデザインが約400種類。サイトだけでなくアプリにも同じ数のテンプレートが用意されていました。さらに複数のパーツを組み合わせて、オリジナリティの高いデザインを作れるのも◎。

印刷代は通常印刷、写真入り印刷(印画紙)ともにリーズナブル。送料、宛名印刷、投函代行、写真補正はどれも無料でした。

ポスコミ:価格の安さが魅力

ポスコミの特徴は、13時までの注文で当日発送という早さと、印刷代の安さ。デザインは比較的オーソドックスですが、テンプレートの種類は豊富でした。印画紙タイプはなく普通紙のみでしたが、「イラストだけでOK」「写真品質にそこまでこだわらない」という人に支持されていました。

送料は200枚以上で無料でしたが、それ以下の発注枚数だと有料(150枚まで400円)で、投函代行を頼んだ方がオトクなのがユニークでした。

スムーズに新しいサービスへ移行しよう

はがきデザインキットのサービスは確かに充実していましたが、代わりとなる……いや、同等以上に優れた印刷会社もあります。きちんと住所録をダウンロードしたら、別サービスへすみやかに移行。自分にピッタリな年賀状サイトで、2021年も最高の年賀状を送りましょう。