年賀状の印刷会社をガチ検証! オススメ5社の価格と仕上がりを比較

実際に注文した年賀状の実物

年賀状シーズンもラストスパート。早く注文したいけど、印刷会社も印刷メニューも多種多様で迷ってしまいますよね。そこで、当サイトでオススメの印刷会社を5つ例にあげて「価格」と「仕上がり」の違いを検証! 実際に年賀状を作ってみて、その差を確認してみました。

年賀状印刷の価格を比べてみた

今回、紹介するのは「プリントパック」「しまうまプリント」「おたより本舗」「ふみいろ年賀状」「カメラのキタムラ」の5社。料金体系を説明しつつ、それぞれ枚数によって価格をチェックします。

年賀状では印刷会社によって料金体系が異なり、枚数によってオトクな会社が異なるからです。会社名を覚えるだけでなく、その特徴も合わせて覚えると来年以降の注文もスムーズになるでしょう。

なお、記載する価格はすべて税込価格。枚数別の価格は基本料金と印刷費用、はがき代、送料を含めた総額です。早割やキャンペーン、はがき代の割引がある場合は適用していますが、宛名印刷などのオプションは含まれていません。

プリントパックの印刷価格

プリントパックの年賀状は年賀はがき代と印刷費をセットで提示する料金体系。このタイプは年賀状の注文枚数が少なくても安いのがメリットです。それでいて単価を抑えているので、枚数別に見てもトップクラスの低価格を誇っています。

特徴的なのは納期を選べること。早ければ早いほど料金は高くなります。また、差出人の情報をデザイン面と宛名面を選べますが、宛名面に選択した場合も価格が増します。また、4枚単位でしか注文できないのもポイントです。

枚数別の価格は下記の通り。最安の4営業日で注文した場合です。100枚を注文しても1万円を切る印刷会社はごくわずか。しかも宛名印刷も無料なので、リーズナブルさだけなら間違いない選択肢となります。

  10枚 30枚 50枚 100枚
通常印刷 1811円 3351円 4800円 8611円

しまうまプリントの印刷価格

しまうまプリントの年賀状の料金体系は基本料金+印刷費+年賀はがき代。基本料金は固定ですが印刷費とはがき代は枚数分の料金が発生します。この体系は年賀状にはオーソドックで、多くの印刷会社が採用しています。

ただ、この料金体系は少数注文だと割高になりがち。しかし、しまうまプリントの場合は印刷費を低く設定しているので少数注文でもリーズナブル。大量注文の場合はトップクラスの安さとなります。加えて、宛名印刷も投函代行も無料です。

印刷メニューは「印刷仕立て」と「写真仕立て」の2種類。前者は年賀はがきに直接プリントするオンデマンド印刷で、後者が印画紙貼り合わせの銀塩プリントです。当然、印画紙貼り合わせは高価ですが、その分仕上がりは大きく変わります。

質を追求するなら、しまうまプリントの写真仕立てはオススメ。銀塩プリントの年賀状としては印刷会社のTOP10に入る安さです。

  10枚 30枚 50枚 100枚
印刷仕立て 2973円 4563円 6153円 1万128円
写真仕立て 3193円 5223円 7253円 1万2328円

おたより本舗の印刷価格

料金体系は印刷費+年賀はがき代。基本料金がないので少数枚数でも力を発揮するのが特徴です。当然、印刷費+年賀はがき代は枚数分の料金がかかります。おたより本舗の場合、注文枚数が増すごとに一枚あたりの印刷費が安くなるので、枚数にかかわらず安定してリーズナブルです。

さらに年賀はがき代も、通常より5円安い58円に割引。年賀はがき代の割引は多くありませんが、他の印刷会社でも実施されています。「たかだ5円」と思いかもしれませんが、枚数が多いほど差額はでかくなるので、早割と並んで見逃せないキャンペーンです。

特筆すべきは、デザインの違いによって価格が異なること。「★」から「★★★★★★」と星の数でランク分けされ、星が多いほど高価となります。また有料のオプションとして「直接印刷」「光沢仕上げ」(24円/枚)「プレミアム写真仕上げ」(38円/枚)を選択可能。オプションでさまざまなニーズに対応できるのは、ユーザーとしてはうれしいところでしょう。

なお下記の価格は「★★★★」で算出しています。

10枚 30枚 50枚 100枚
直接印刷 3237円 5398円 7559円 9561円
プレミアム写真仕上げ 3617円 6538円 9459円 1万3361円

ふみいろ年賀状の印刷価格

料金体系は印刷費+年賀はがき代で、注文枚数が増えれば増えるほど1枚あたりの枚数が安くなっていきます。さらに年賀はがきは1枚58円と、おたより本舗と同様です。

印刷メニューは5種類。「モノクロ」「スタンダード」「デザイナーズ」「フォト」「フォトプレミアム」となっています。すべて料金は異なりますが、フォトプレミアのみ銀塩プリントで、他はオンデマンド印刷です。

宛名印刷も投函代行も無料なのもポイント。前述の3社には劣りますが、十分以上のリーズナブルさです。

10枚 30枚 50枚 100枚
フォト 3213円 4789円 6675円 1万1021円
フォトプレミアム 5240円 7693円 1万721円 1万6405円

カメラのキタムラの印刷価格

カメラのキタムラの料金体系は独特です。「写真入り年賀状」「イラスト年賀状」という2種類の年賀状を用意し、それぞれに数種類の印刷メニューをラインナップ。各メニューで料金体系も異なります。

ただ、基本的には印画紙を貼り合わせるメニューは「基本料金+印刷費+年賀はがき代」。直接はがきに印刷するメニューは「印刷費+年賀はがき代」となっています。

正直、カメラのキタムラの年賀状は高くはありませんが、安くもありません。では、なぜオススメかというと「店舗受取が非常に便利」だから。もちろん、近所に店舗があることが前提ですが、最短1時間で仕上げてくれます。20日以降の注文において、注目すべき印刷会社でしょう。

なお、下記の価格は「写真年賀状」のデザイナーズで算出しています。

  10枚 30枚 50枚 100枚
フチつき印刷1時間仕上げ 4260円 6290円 8265円 1万2900円
写真キレイ仕上げ 4865円 6840円 8815円 1万3450円

年賀状印刷の仕上がりを比べてみた

では実際に年賀状を注文し、実物を見比べてみました。イラスト年賀状だと印刷の差がわからないので、写真を使ったデザインの年賀状をオーダーしています。また、オンデマンド印刷と銀塩プリントがある場合は両方とも注文しています。

プリントパックの年賀状の仕上がり

プリントパックの年賀状
プリントパックの年賀状。印刷種類は、オンデマンド印刷です

プリントパックの年賀状はオンデマンド印刷のみ。人肌にムラが出ていますが、年賀はがきに直接プリントしているので仕方ありません。色は画像データよりも少し明るめになっていました。

デザイン種類は公表されていませんが、重複ありで880種類以上。ただ、カスタマイズ機能はさほど充実していません。ただ、そうは言ってもかなりオトクなプリントパック。価格を考えれば十分以上といえます。

しまうまプリントの年賀状の仕上がり

しまうまプリントの年賀状。
しまうまプリントの年賀状。上が印刷仕立てで、下が写真仕立てです

しまうまプリントでは、印刷仕立て(オンデマンド印刷)と写真仕立て(銀塩プリント)を注文。両者の最大な違いは、やはりフチの有無。基本的に、どの印刷会社でもフチなしデザインはオンデマンド印刷で用意されていません。

印刷をそれぞれ見てみると、印刷仕立ては黒ずみが少なく、写真仕立てではムラもなし。発色に関しても印刷仕立ては少し明るめ。写真仕立ては元画像よりもコントラストで強く、より印象的に仕上がっています。「そんなに差があるの?」と思うかもしれませんが、実物を見ればその差は一目瞭然でしょう。

しまうまプリントはテンプレート数が800種類以上と、とりわけ多いワケではありません。しかし、様々な方向性のデザインが用意され、使い勝手もGOOD。カラーやスタンプのカスマイズによってオリジナリティのある年賀状を作れます。そういう意味でも、仕上がりは非の打ち所がありません。

おたより本舗の年賀状の仕上がり

おたより本舗の年賀状
おたより本舗の年賀状。左が直接印刷で、右がプレミアム写真仕上げです

おたより本舗では「★★★★」のデザインで直接印刷(オンデマンド印刷)と、オプションのプレミアム写真仕上げ(銀塩プリント)を利用の2パターンを依頼しました。

色味はオンデマンド印刷でもしっかりと描写。プレミアム写真仕上げなら、かなり鮮明に表現されています。その背景にあるのは、プロによる無料の写真補正。明るさや色かぶりなどを、あくまでナチュラルに補正してくれます。

テンプレートは1050種類以上あって、デザインのテーマもバラエティに富んでいます。デザインによって価格が異なるのがネックですが、デザイン性は◎。低コストからは考えらえれない、高いパフォーマンスを見せつけてくれました。

ふみいろ年賀状の年賀状の仕上がり

ふみいろ年賀状の年賀状。
ふみいろ年賀状の年賀状。上がフォトで、下がフォトプレミアムです

ふみいろ年賀状では「フォト」(オンデマンド印刷)と「フォトプレミアム」(銀塩プリント)を選ぶました。こちらはメニューによってデザインが異なるため、同一デザインでの比較できませんでした。

現物を見てみると、フォトは影の部分が薄まり、少し明るめに印刷されていました。フォトプレミアムでもその傾向は同様で、明るさだけでなく、じゃっかん赤みが増し、より雰囲気がよき描写されていました。しまうまプリントと方向性は違うものの、両者とも“映える”感じでプリントされています。

テンプレート数は、フォトで約130種類、フォトプレミアムで約160種類。他社と異なり、気に入ったデザインを銀塩プリントするワケではないので選択肢が限られるのは仕方ありません。

ただオシャレなテンプレートが多いので、お気に入りのデザインもきっと見つかるはず。デザイン性も含めて、仕上がりは上々です。

カメラのキタムラの年賀状の仕上がり

カメラのキタムラの年賀状。
カメラのキタムラの年賀状。上がフチつき印刷1時間仕上げで、写真キレイ仕上げです

カメラのキタムラは「写真入り年賀状」の同一デザインで「フチつき印刷1時間仕上げ」(オンデマンド印刷)と「写真キレイ仕上げ」(銀塩プリント)をオーダーしました。

クオリティはかなり高く、さすが写真用品専門店といったところ。印刷1時間仕上げは陰影がハッキリと、写真キレイ仕上げはさらに階調がキレイに出ています。この5社の中で最も画像に近い色味で印刷されていました。

デザインは1000種類以上で、ファミリー向けのかわいいデザインが多め。クラフト年賀状やフジカラー年賀状など、同じ写真入り年賀状でもデザインだけでなく仕様からして異なります。そのため一概には言えませんが、年賀状の質は「素晴らしい」の一言です。

カメラのキタムラの年賀状を見てみる

オススメ5社からニーズに合わせて選べば間違いなし!

一見わかりづらい印刷会社での年賀状づくり。しかし、改めて比べてみると、けっこう違いがあります。そうなると「どこを選べば良いか、なおさらわからん!」となるかもしれませんが、ひとまず今年は紹介した5社から選べば損はないはず。

安さを追求するなら、プリントパックかおたより本舗。質を追求するなら、しまうまプリントかふみいろ年賀状。納品の速さを優先するなら、カメラのキタムラが良いでしょう。

いずれも価格と質、サービスのバランスに優れた高コスパ。今年ももうわずかですが、きっちり年賀状を送って、すっきりとした気持ちで新年を迎えましょう!