年賀状の宛名印刷で手間が激減!そのメリットと無料で利用する方法

年賀状の宛名印刷は便利
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年賀状は親戚や友人に挨拶するための大切なミッション……と分かっていても、なかなか手間がかかるのも事実。特に、宛名書きは負担を強いられます。

最近では手書きよりも印刷する人が増えていると思いますが、「自宅のプリンターで印刷する」「印刷会社に宛名印刷サービスを頼む」のどちらが、より利点があるのか? 宛名印刷の効率的な方法を調べてみました。

宛名印刷を利用するメリット

ここで改めて宛名を手書きではなく、印刷することのメリットについて考えてみましょう。

第一に、手間と時間を大幅に節約できるメリット。これは誰の目にも明らかでしょう。数枚なら大した手間ではありませんが、数十枚、数百枚という単位になると一日仕事です。

宛名印刷はデータ化する手間こそありますが、一度入力してしまえば次回からの労力が激減します。最近のPCは変換機能が進化し、郵便番号から住所を予想変換する、といったことも可能になりました。

第二に、宛名をリスト化して管理できることが挙げられます。年賀状の必要な枚数を確実に把握可能。相手先の追加や住所変更があった場合でも、圧倒的に対応が楽です。

書き損じや印刷ミスが発生しないため、年賀状の枚数を節約できるのも利点。他にも、手で文字を書くのが苦手な人でも美しく正しい文字で記載できるなど、たくさんのメリットがあります。もはや宛名印刷を利用しない手はないでしょう。

・手間と時間を大幅に節約できる
・宛名をリスト化して管理できる
・必要な枚数を把握できる
・書き損じがないため、年賀状の枚数を節約できる
・美しく正しい文字で記載できる

宛名印刷の利用法

宛名印刷の仕方を自宅のプリンターを利用する場合と、印刷会社を利用する場合に分けて説明します。

自宅のプリンターを利用する場合

自宅のプリンターで宛名を印刷する場合、Microsoft wordなどの一般的な書類作成ソフトや「宛名職人」「筆まめ」など専用ソフトを使う手段があります。

多くの場合、Microsoft excelなど表計算ソフトからリストを呼び出してレイアウトできる点では、印刷会社に頼むケースと同じです。

ただ、自宅のプリンターで年賀状を印刷するなら、絵柄面と合わせてインクをかなり消費することを覚悟しましょう。

印刷会社を利用する場合

印刷会社各社のフォーマットに合わせ、宛名を入力します。一件ずつ入力していく方法のほか、多くの印刷会社ではMicrosoft excelデータからの一括取り込みや、市販の宛名書きソフトの住所録データをCSV形式で書き出した上での取り込みにも対応しています。

入力する作業は自宅のプリンターで印刷する場合と同様です。しかし、自分でプリントアウトする手間と時間を省けること、インク代がかからないことは、印刷会社に頼むメリット。さらに印刷会社のサイトにデータを登録しておけば、翌年も同じデータを使えるのも利点でしょう。万が一、元データを紛失してしまったとしても安心ですね。

宛名印刷が有料オプションの場合は価格によって利用するかどうか迷いますが、無料なら使わない手はありません。

宛名印刷を利用できる印刷会社の選び方

現在ではほとんどの年賀状印刷会社で、宛名印刷を利用できるようになりました。

年賀状印刷を販売する40社を調べたところ、2020年には36社が宛名印刷のサービスを提供していました。

■宛名印刷を利用できる年賀状印刷会社一覧

会社名 宛名印刷料金
しまうまプリント 無料
カメラのキタムラ 33円/枚
おたより本舗  無料
平安堂 1100円+33円/枚
Cardbox 無料
年賀職人 1500円+25円/枚
パレットプラザ 550円+33円/枚
挨拶状ドットコム  10円/枚
ふみいろ年賀状  無料(入力代行1320円+文字調整308円/枚)
郵便局 基本料金1100円+31円/枚
ダイエー 登録料100円+84円/枚
ファミリーマート 30円/件
セブンイレブン 1017円+27円/枚
ローソン 無料
イオン 無料
イトーヨーカドー 無料
東急ハンズ 1100円+33円/枚
いんさつどっとねっと 1100円+31円/枚
アサヒアート 2750円+27.5円/枚
笑み年賀 無料
ネットスクウェア  10円/枚
年賀本舗 1000円
伊東屋 無料
年賀家族 無料
デジプリ年賀状  1100円+31円/枚
Rakpo 27.5円/枚
GLAM PRINT 無料
ラクスル 無料
年賀状プリント決定版 2020 10円/枚
夢工房 1100円+33円/枚
年賀状印刷PROFESSIONAL 800円+20円/枚
年賀状のNK 2200円+33円/枚
パプリ 無料
ACCEA 44円/枚
ポスコミ 無料
プリントパック 4円/枚

名印刷の価格体系は会社によって異なりますので、はがき代と印刷代の他に、宛名印刷のオプション費用も算出した上で総額を見比べることが大切。特に1枚につき○○円の料金を採用しているところでは、注文枚数が増えると総額も割高に可能性があります。

また、納期にも要注意です。印刷会社によっては宛名印刷を利用すると「通常納期+○日」と、注文〜納品までに長い時間がかかる場合があるためです。

上記表をご覧いただければ分かるように、宛名印刷無料の印刷会社もたくさんあります。気になる会社があったら、総額と納期をきちんと比較しましょう。

印刷会社を利用できるオススメ印刷会社5選

2020年の年賀状で宛名印刷の無料サービスを行っていた印刷会社の中から、特にコスパが高い! と感じている5社をセレクト。2021年の印刷会社選びの参考にしてください。

しまうまプリント:特急便、投函代行でスピーディ

デザイン・テンプレートの豊富さとセンスの良さ、印刷の品質などトータルバランスに優れた印刷会社です。宛名印刷はPCだけでなく、アプリでも利用可能。もちろん、どちらでも無料でした。

投函代行も行っているので、「仕上がりを自分の目で確認しなくてもOK」という人にはもってこい。より素早く年賀状を送れます。発送日は宛名印刷なしの場合と同じで注文の3日後ですが、注文翌日に発送してくれる特急オプション(980円)も用意されていました。

一度登録したデータが永久的に保存されるため、オンラインの住所録として活用できるのも魅力でしょう。

ふみいろ年賀状:独自の便利なサービスを展開

「ふみいろ年賀状」では、はがきや名刺を送ると住所録を作成してくれる「宛名入力代行」などユニークな有料オプションサービスを打ち出していました。

さらに、仕上がりで誤字が見つかった場合、納品後7日以内に限り無料で再印刷を行ってくれるサービスも! 発送は宛名印刷の有無にかかわらず、イラストのみのタイプが13時までの注文で当日、写真入りのものが2日後とスピーディです。

プリントパック:宛名印刷しても、とにかく安い

はがき代+印刷代+送料+宛名印刷の総額で、トップクラスの安さを誇ります。宛名印刷ありの年賀状を100枚注文しても9000円以下(2019年12月24日時点の価格)だったので、かなりリーズナブルでしょう。

「筆まめ」や「筆王」など宛名書きソフトで作った住所録データをそのまま入稿できる「データ修正サービス」も無料で利用できるのもポイントです。

ただし、写真仕立ての印刷(印画紙貼り合わせ)には未対応。宛名印刷機能はスマホに対応しておらず、PCのみの利用である点も要注意です。

ラクスル:選べるレイアウトに特徴

業界一位二位を争う激安価格の「ラクスル」。宛名印刷では、4種類の書体で縦書きと横書きを選べるなど丁寧な対応を見せています。ただし、自由度が高い分、フォーマットはちょっと特殊。独自の作法で入力しなければなりません。

こちらも、写真仕立ての印刷には未対応。発送は注文確定から1営業日後でした。

イオン:写真入り印刷の安さに特色

大手スーパーの「イオン」は、写真仕立ての印刷でもリーズナブルなのが魅力。宛名印刷はネットでの申込みに限って無料で、CSV形式での入稿です。

ただし、受け取りは店頭のみなのがネック。選択肢となるのは、自宅や職場の近くにイオンの店舗がある人のみでしょう。なお、受け取りは注文の5営業日後から可能でした。