画像:カメラのキタムラ
いざ年賀状を送ろうにも何から始めたらいいかわからない! そんな人のために年賀状の種類と賢い選び方をご紹介。さらに年賀状印刷のポイントや裏面に入れる写真、デザインの選び方まで説明します。
年賀はがきの種類は2つある
まず郵便局が発行している年賀はがきを説明します。種類は大きく分けて、下記の2つ。
(1)裏面が「無地」のもの
(2)裏面全体に賀詞とデザインが入った「お手軽年賀はがき」
「無地」は、名前どおり、裏面に何も書かれていない年賀はがき。表面は通常の干支がデザインされたもののほか、キャラクターデザイン(2020年用はスヌーピーとディズニー)もあります。
一方の「お手軽年賀はがき」は、複数のデザインから目的や相手に合った絵柄を選べ、宛名を書くだけで簡単に年賀状が完成。まさしく“お手軽”に年賀状が作成できます。
ちなみに、年賀はがきには裏面の一部に各地域の絵が入った寄付金付のものもあるので、目的に合わせて活用ください。
無地の年賀はがきは「年賀状印刷」が基本
無地の年賀はがきは、年賀状印刷サービスの利用や自宅のプリンターでの印刷が多い一般的です。もちろん、すべて手書きで作ることもできますが、枚数によっては現実的ではありません。
年賀状を印刷する場合、自宅のプリンターを使う人が多いですが、普段から使用していない場合にはインク代もかかります。印刷の質もプロによる年賀状印刷サービスに劣るでしょう。詳しく後ほど解説しますが、基本的には年賀状印刷サービスを活用することをオススメします。
「喪中はがき」「寒中見舞いはがき」もある
郵便局では年賀はがきと同時期に、喪中の挨拶や返礼に使用できる「喪中はがき」、年賀状の返事に使用できる「寒中見舞いはがき」も販売。どちらもあらかじめ挨拶文と絵柄が印刷されているので、手軽に喪中の挨拶や年賀状の返事ができます。
年賀状印刷の選び方
年賀状の枚数が10~20枚程度で、インクや本体の手入れをこまめにしているなら自宅のプリンターで印刷するのも一つの手。ただ、それ以外なら年賀状印刷サービスを利用した方が良いでしょう。
年賀状印刷サービスなら、試し刷りの手間やインク代、印刷ミスなどがなくなるだけでなく、印刷のクオリティもアップ。さらに印刷会社で年賀はがきを用意してくれるので、ネットで注文するなら年賀はがきを郵便局に買いに行く必要もなし! 会社によっては投函代行サービスも行なっているので郵送も任せられます。総合的に考えると、実は高コスパなんです!
ネット注文と店頭注文の違いを比較
そんな年賀状印刷サービスですが、ネット注文と店頭注文がありますが、項目別に両者の違いをチェック。結論から言うと、下記の表のようになります。
店頭注文 | ネット注文 | |
仕上がり | ○ | ○ |
納期 | ◎ | ○ |
料金 | ○ | ○ |
便利さ | △ | ◎ |
【項目1】仕上がり
注文するのがネットでも店頭でも印刷の工程に変化はないので、仕上がりが大きく変わることはありません。しかし、店頭であれば分からないことは店員さんに聞くことができ、アドバイスをもらうことも可能。特に初めて年賀状を作る場合など、年賀状作成のスキルや経験に自信がない方は店頭注文を検討すると良いでしょう。
【項目2】納期
ネット注文では4〜5日という納期が一般的ですが、店頭注文なら最短で1時間というサービスも。急いでいる場合は、店頭注文が良いでしょう。
【項目3】料金
ネット注文と店頭注文で値段に大きな差はありません。ただしネットと店頭のどちらでも注文を受け付けている場合は、送料分だけネット注文の方が高くなるケースも。
【項目4】便利さ
これは完全にネット注文に軍配が上がります。ネットでなら待ち時間もなく、自分の好きなタイミングでオーダー可能。店頭注文だと当然、移動するのに時間がかかりますし、お店の営業時間にも左右されます。当日のお店の混み具合によっては待たされることもあるので、ネット注文の方が手間はかかりません。
写真入り年賀状でチェックしたい3つのポイント
スマートフォンなどによって誰でも簡単にキレイな写真が撮れる時代になり、年賀状にもさまざまな写真が使われるようになりました。一方で、写真の題材によっては相手を不快にさせてしまうことも。また、年賀状印刷に適した向きやサイズ、写真のテクニックなどコツがいくつもあります。その写真選びのポイントについて、チェックしていきましょう。
【POINT1】写真の題材
写真選びの基準は「自分が送りたい写真」が基本。しかし、人によっては送るのを避けた方が良い写真もあります。
例えば自分の子どもの写真は、不妊に悩んでいる相手やプライベートの付き合いがない相手などには不適切でしょう。不妊の悩みはとても繊細な問題。出産したばかりであっても、とても親しく送っても問題ないと確信できる相手以外には、子どもの写真を送るのは避けた方が良いでしょう。
もっと言うと、子どもの写真を送っても差し支えない、親族や家族ぐるみの付き合いがある相手などでも、子どもだけの写真よりも家族写真の方が無難です。
また、親しい友人同士で撮った面白おかしい写真を年賀状に使うのもNG。特に、目上の方やビジネス関係の方に送るのは大変失礼になります。
年賀状は新年の挨拶のために送るもの。基本を忘れず、適切な題材の写真を選ぶようにしてください。
【POINT2】縦位置と横位置
年賀状印刷サービスなどのテンプレートを使う場合、重要なのは使いたい写真が縦長の「縦位置」か、横長の「横位置」か。使いたい写真が決まっている場合は、その写真に合わせたテンプレートを選びましょう。
年賀状用の写真をこれから撮る場合は、先にテンプレートやデザインを決め、それに合わせた写真を撮るようにしてください。撮影では念のため、縦位置と横位置の両方を押さえて、後でサイズ調整・トリミングがしやすいように少し引いた構図で撮っておくのがベターです。
【POINT3】画像のサイズ
ハガキのサイズは、幅100mm×高さ148mm。きれいに印刷するには最低300dpiの解像度が必要なので、縁なし印刷の場合に必要なピクセル数は1748×1228ピクセルとなります。最低でもこのサイズ以上の写真を用意してください。
スマートフォンで画像サイズを確認する方法は下記の通り。
iOS:確認する機能なし。「Exifビューアー Photo Secure」などアプリで確認
Android:「アルバム」で画像を開いて「メニュー」→「詳細」で確認
また、パソコンの場合は次のようになります。
Windows:画像を右クリックして「プロパティ」→「詳細」タブで確認
Mac:「プレビュー」で画像を開いて「ツール」→「インスペクタを表示」で確認
デザイン年賀状はイラストがテーマに合っているか確認
時間とスキルがあれば一から作るのも楽しいですが、デザインテンプレートを使えばイラストの年賀状が簡単に製作可能。そこで、どのようなイラストを選ぶかによって見栄えは大きく変わります。
イラストの種類と選ぶコツ
年賀状に使用されるイラストは、干支のデザインや、富士山、鏡餅、こま、羽子板などのお正月らしい縁起物が基本。2020年の年賀状であれば干支であるネズミのイラストのほか、新元号の「令和」をあしらったイラストもオススメです。
大切なのは、イラストを選ぶ前に「和風」「ポップ」「シンプル」「カラフル」などテーマを先に決めておくこと。どんな年賀状にしたいかを明確にイメージし、それに合ったイラストを選ぶようにしましょう。
賀詞の選び方
年賀状に書く「謹賀新年」「迎春」などの言葉を「賀詞」と言います。賀詞の種類は「寿」のような一文字のものから「明けましておめでとうございます」のような文章のものまで実にさまざまです。
賀詞を選ぶ時にポイントになるのは、年賀状を送る相手が目上か目下か。相手が目上の場合は「謹賀新年」「恭賀新年」など4文字の賀詞を使わなければ失礼にあたります。逆に、目下の場合は「寿」「福」など1文字の賀詞や「賀正」「迎春」など2文字の賀詞を使用します。
なお、「明けましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」は相手を選ばずに使用できます。
お手軽年賀はがきは一言メッセージだけでOK
お手軽年賀はがきとは、郵便局オリジナルデザインの印刷済み年賀はがき。お年玉付年賀はがき(63円・無地)の裏面に、新年のご挨拶にふさわしい絵柄と賀詞やご挨拶文を印刷しています。裏面のほぼ全体に印刷されてあるので、宛名を書いて(または印刷して)簡単な一言メッセージを書くだけで見栄えの良い年賀状が作れます。
絵柄は全部で20種類。フォーマルに使える一般的な絵柄から、かわいらしい絵柄まで、幅広いデザインがラインアップされているので、自分の好みや相手に合わせて選びましょう。
「お手軽年賀はがき」を購入できる場所
お手軽年賀はがきは、全国の郵便局のほか、コンビニエンスストアなどでも取り扱っています。
自分に合った方法で年賀状を作ろう
年賀状の作り方は一つではありません。オリジナルの写真入り年賀状やデザイン年賀状を作るもよし、「お手軽年賀はがき」を選んで時短で新年の挨拶をするもよし。自分に合った方法で、無理なくお得に素敵な年賀状を作りましょう!