年賀状を出せるのはいつから、いつまで? 投函に関する疑問を解消

年賀状の投函
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年賀状はいつまでに出せばいい?」「送り忘れてしまった時は?」「年賀状はいつから買える?」「印刷会社に頼むならいつまで?」。年賀状には書き方以外のルールがたくさんあり、初めて送る人は不安を感じてしまうかも。

そこで、年賀状の受付期間や投函から配達までのスケジュールなど、年賀状にまつわる様々な疑問にQ&A形式で回答! 年賀状に関する悩みをまるっと解消します。

年賀状を出す時

Q.年賀状はいつまでに出すべき?

年賀状は元日から松の内(一般的に1月7日まで)に届くように出します。元日に届くようにしたい場合は、郵便局で年賀はがきの受付が始まる12月15日から、郵便局が推奨する12月25日までに出しましょう。なお、12月14日より前に差し出された年賀はがきは、通常の配達日数で年内に届いてしまうので注意してください。

Q.年賀状はいつから出しちゃだめ?

松の内を過ぎた後に年賀状を出すと失礼にあたります。松の内を過ぎたら、2月4日の立春までは「寒中見舞い」として出しましょう。なお、「寒中見舞い」は一般的な季節のあいさつなので、年賀はがきで出すのはNGです。

Q.喪中の人や災害地の人にはどうすべき?

喪中の人や地震・水害などで被災した人に年賀状を出してはいけないというわけではありません。ただ、最近は年賀状を控える傾向にあります。そのため、松の内を避けて「寒中見舞い」として出すのが適切とされています。

Q.自分が喪中の場合はどうすべき?

12月初旬頃までに喪中欠礼状を出します。喪中欠礼状は、1年以内に近親者(二親等が目安)で不幸があった場合に、年賀状をもらいそうな相手に前もってその旨を知らせるために出す挨拶状です。

Q.投函方法で違いはある?

ポストに投函しても、郵便局の窓口に持ち込んでも、郵便局が推奨する投函期日の12月25日までに投函すれば元日に届きます。25日を過ぎてしまった場合、26日の早めの時間に集配を行う本局へ持ち込めば、集荷の時間分が節約できるので、元日に届けてもらえるかもしれません。

Q.年賀状はいつから買える?

年賀状の発売開始は例年11月1日~。2020年用も2019年11月1日から発売されると考えられます。

Q.印刷会社に注文するならいつまでに?

「店頭受け取りなら1時間」という驚きのサービスもありますが、年賀状の印刷サービスの納期は一般的に3~5日程度。12月25日に投函するなら、余裕を持って12月22~24日頃までに受け取れるように注文しておくと安心でしょう。なお、手書きのメッセージを入れるなら、もう少し早めに。枚数にもよりますが、12月20日までには受け取れるように注文するのが無難です。

Q.私製はがきで出す場合は?

私製はがきで出す場合は、切手の下に朱書きで「年賀」と書きます。「年賀」と記入しないと普通郵便として扱われ、元日を待たずに数日で配達されてしまうので注意しましょう。

Q.速達で出せる?

「年賀状」を速達で出すことできませんが、「年賀はがき」を普通のはがきとして速達で出すことは可能です。ただし、普通のはがきとして扱うためには「年賀」という文字を消す必要があり、しかも速達で出すと宛名面に速達という文字と消印が押されてしまいます。元日に間に合わせなければいけない場合以外は、速達を避けて、遅れるのを覚悟の上で年賀状として出した方が良いでしょう。

Q.書き損じてしまったら?

宛名の場合は、たとえ1文字だけの書き損じでも必ず書き直しましょう。年賀状は、新年を祝うものなので、修正液や修正テープなどで修正するのは失礼にあたります。自分の名前や住所、裏面の手書きメッセージを書き損じた時も同様、修正するのは控えましょう。ただ、中には「どうしても修正したい!」という人もいるかもしれません。その場合、はがきの色になじむように作られているはがき専用の修正液を使うことをオススメします。ちなみに、書き損じたはがきは、郵便局で所定の手数料を払えばいつでも交換してもらえます。

Q.元日に届けるための具体的なスケジュールは?

11月中を目安に住所録の整理を済ませ、必要な年賀状の枚数を確認して年賀状を購入。年賀状印刷サービスを利用する場合は12月上旬までに注文しておくと余裕が生まれますし、早期注文割引を受けられることも。印刷した年賀状が届いたら、手書きのメッセージを添えるなどして、12月25日までにポストに投函するか、郵便局に持っていきます。

年賀状を出した後

Q.年賀状の返信はいつまで?

年賀状の返信も年賀状を出すことには変わりないので、元日から松の内(一般的に1月7日まで)までに返信します。松の内を過ぎたら、「寒中見舞い」として出しましょう。

Q.喪中に年賀状をもらったら?

松が明けてから(1月7日以降)返信します。寒中見舞いや挨拶状として年賀状をもらったことに対するお礼と、喪中であったことを伝えましょう。

寒中お見舞い申し上げます。
この度はご丁寧なお年始状をいただき、有り難く存じます。
亡父の喪中に付き年始のご挨拶を控えさせていただきました。
寒い日が続きますが、どうぞご自愛ください。

Q.故人に年賀状が届いたら

松が明けてから寒中見舞いや挨拶状として出します。文面で、亡くなった旨の連絡が行き届かなかった非礼を詫び、故人とのお付き合いに感謝する言葉などを添えましょう。

寒中お見舞い申し上げます。
早々にご丁重な年頭のご挨拶をいただきありがとうございました。
昨年○月に祖父〇〇を亡くし、服喪中につき年頭のご挨拶を差し控えさせていただきました。
旧年中にお知らせするべきところ年を越してしまいお詫び申し上げます。
厳しい寒さが続きますが、どうぞお体を大切にお過ごしください

Q.出していない人から年賀状が届いたら?

出し忘れてしまった人などから年賀状が届いた時は、返事を書かないことが最も失礼にあたります。必ず返事を書きましょう。松の内に届いたものは年賀状として返信。松の内に間に合わなければ寒中見舞いを送りましょう。

Q.年賀状って、お正月前に受け取れるの?

希望して郵便局に申請すれば、年末年始の休暇前に申請時点までに届いた年賀状を受取ることが可能です。また、企業などでは年明けの営業初日まで郵便局で預かってもらい、営業開始日以降に配達してもらうこともできます。

無理なくスムーズな年賀状作成を目指そう

年賀状作成は、ついつい先延ばしにしてしまいがち。しかし「11月1日から発売される」「12月25日までに出す」「1月7日以降は寒中見舞いとなる」など、具体的な期日を把握していれば、自分のスケジュールに合わせて作業ができます。

年賀状は決まりごとが多く、面倒な作業もありますが、友人や知人、ビジネスの相手などとより良い関係を築くためには欠かせないもの。ぜひ今回紹介したQ&Aを活用して、無理なく計画的に年賀状を作成ください!