オシャレなテンプレートを備え、自分で印刷すれば節約にもなる年賀状作成ソフト。最近では無料ソフトも進化し、さらにお得度は増しています。そこで、数ある年賀状作成ソフトを比較。手軽で便利なフリーソフトを紹介します。
年賀状作成の無料ソフト選びのポイント
年賀状制作ソフトを選ぶ際は下記4点に注目ください。
【POINT1】動作環境
どんな優れたソフトでも使えなかったから意味がありません。まずは、自分が持っているパソコンやプリンターが利用できるかチェック。特にMacユーザーは対応していないソフトが多いので注意が必要です。
【POINT2】デザイン性とテンプレート数
自分好みのデザインがありそうか、ざっと眺めてみることが大事。問題なければ、テンプレート数が多い方を優先すべきでしょう。選択肢が多い方が自分好みのデザインが見つかる可能性が高くなるからです。
【POINT3】宛名印刷と住所録の有無
宛名印刷はエクセルなどでも可能ですが、年賀状制作ソフトでも印刷できた方がベター。住所録もソフトで一括管理できた方が便利であることは言うまでもないでしょう。
【POINT4】直感性と使いやすさ
意外に大事なのが操作性。直感的に扱えること、使いやすいことは重視すべきポイントです。年賀状の場合、来年以降も同じソフト使うケースが多く、実際そうした方が理に適っています。そうなると、使っていてストレスを感じないことは一つの基準となると思います。
年賀状作成のオススメ無料ソフト5選
数ある年賀状作成のフリーソフトの中から、これぞ!と思うソフトを独断と偏見で選定。加えて、重要なのは「無料で使えること」であると仮定し、無料で使えるインターネットサービスも候補に入れています。いずれも高品質なソフト&サービスばかり。ぜひ年賀状づくりの参考にしてください。
【オススメ度★★★★★】みんなの筆王:デザイン数が多くてユーザビリティも秀逸
画像:みんなの筆王
「みんなの筆王」は、有料ソフトで大人気の「筆王」のフリーソフト版です。有料版に比べればデザイン数は少ないものの、それでも3000種類以上が用意。スタンプ機能も使えて、こだわりの年賀状を作ることができます。
WindowsでもMacでもスマートフォンでも使えるのもGOOD。スマホ版は専用のアプリとなるので、手軽に制作できます。さらにクラウド住所録も利用可能。会員登録が必要ですが、それを加味しても使い勝手はフリーソフトの中ではトップクラスでしょう。
あえて欠点を上げるとすれば、まれに印刷ずれが発生すること。こればかりはプリンターやデザインとの相性にも左右されるので、まずは何枚か試し刷りなどをしましょう。ちなみに印刷サービスにも対応していて、年賀はがき代込みで1枚176円の低価格で印刷できるのもポイントです。
【オススメ度★★★★】はがきデザインキット:コンビニのプリンターでも印刷できる
画像:はがきデザインキット
年賀状作成の無料ソフトで中でも「はがきデザインキット」は大定番と言えるでしょう。以前から使っている人が多く、郵便局が提供しているだけあって安心感も抜群です。
デザイン数は約400点。パソコンへのインストール版と、スマホアプリ版が用意され、自宅プリンターでも郵便局でもコンビニでも印刷できる利便性が長所です。インストール版では住所録も管理でき、無料ソフトとしてはかなり高レベルだと思います。
一方で、2020年と比べて「ブラウザ版」や「クラウド住所録」が廃止されるなど、不便さが増しています。テンプレートの文字や絵を編集できなかったり、インストール版はAdobe AIRが必要だったり、自宅プリンターだと印刷ミスが出たりすることもあります。あくまで無料なソフトなので、ある程度は大目に見てあげる必要があります。
【オススメ度★★★★】Web年賀状キット:宛名印刷や印字調整機能などが便利!
画像:Web年賀状キット
「Web年賀状キット」は、プリンターで知られるブラザー(Brother)による無料の年賀状制作サービス。会員登録をせずにブラウザ上で制作できるので、気軽に使うことができるのが魅力です。
デザイン数は約400種類。宛名印刷も可能で、印刷ずれ対策として印字調整機能も備わっています。基本的にテンプレート内のあいさつ文は変更できないなど不便もありますが、無料ソフトとしては十分以上のパフォーマンスとなっています。
ブラウザでのサービスですが、使用できるのはPCのみ。WindowsでもMacでも動作に不具合はありません。ただし、スマホ版は「Brotherはがき・年賀状プリント」アプリをダウンロードすることになるのでご注意を。
【オススメ度★★★】年賀状プリント決定版 2021:デザインをサクサク探せて作成しやすい
「年賀状プリント決定版2021」は、ブラウザ上で作成できる年賀状サービス。テンプレート数は638個あり、「シチュエーション別」「テイスト別」「テーマ別」にデザインを探すことができます。
無料会員登録が必須となりますが、ブラウザ上で作れるのは大きな魅力。テンプレートをダウンロードして年賀状を作れるので、通信環境が良くない人でも問題なく利用できます。
ただ、注意したいのは全てのデザインが無料ではないこと。「無料年賀状テンプレート」と「プレミアム年賀状テンプレート」があって、後者を利用するには550円がかかります。しかも有料テンプレートの方が多いので、好みのデザインが見つからなければ別のソフトを使った方が良いでしょう。
【オススメ度★★★】おうちで年賀状屋さん(無料版):可愛いイラストのデザインがいっぱい
「おうちで年賀状屋さん(無料版)」は、ブラウザによる年賀状作成サービス。デザイン総数は800点以上で、スタンプやお絵かき機能なども用意され、オリジナリティ溢れる年賀状を作れます。
Adobe Flash Playerが必須ですが、操作性に優れ、宛名印刷にも対応。使い勝手が良いのも◎です。一方でネックとなるのは写真を使ったテンプレートを利用できないこと。写真を使いたい場合は有料の「マイフォト版」を購入する必要があります。
年賀状に写真を使いたい人は利用できませんが、逆にイラストで年賀状を作りたいなら、とてもオススメ。センスの良いデザインが多く、作っていて楽しくなるほどです。なお、現状ではWindows版しか利用できませんが、MacOS版も近日公開予定。興味を持ったMacユーザーはちょくちょくチェックしてみてください。
【選外】Canva:海外発ならではの、洗練されたデザイン性
画像:Canva
「Canva」は様々なデザインを無料で制作できるWEBサービス。ポスターやパンフレット、ロゴなどグラフィックデザインのテンプレートをブラウザ上でカスタマイズできます。
元々はオーストラリアのサービスでしたが、年賀状のテンプレートもラインナップ。デザインは無料とは思えないほど洗練されていて、無料の写真やイラスト素材も利用しながら自分だけの年賀状が作れます。
非常にオススメなのですが、前述のとおり、海外生まれのサービスなので、テンプレート数が少ないのが玉に瑕。ただし「年賀状」で検索するに加えて「HAPPY NEW YEAR」など英語で検索すれば利用できるテンプレートは一気に増えます。手間はかかりますが、クオリティを重視したい人には、年賀状作りの力強い味方となると思います。
【選外】SHUNBIN:年賀状制作ソフト選びの幅を広げる、宛名印刷サービス
画像:SHUNBIN
年賀状作成ソフトではありませんが、年賀状作りで覚えておきたいのが「SHUNBIN」。クラウドによる宛名印刷サービスで、手軽に大量の宛名を印刷できます。しかも、宛名シールを利用するのでなく、はがきへ直接印刷できるので手間も一気に省けます。
クラウド型なので住所録の管理が楽なだけでなく、PCを問わず利用可能。操作はシンプルで、レイアウトをはがきに適したサイズに調整する機能も付いています。
宛名印刷に対応してない無料ソフトを利用したいなら、代わりとしてこちらを使うのも一つの手でしょう。注意すべきは、利用する場合Google Chromeでの利用が前提となること。使いたい場合は事前にGoogle Chromeをダウンロードしておきましょう。
年賀状作りが手間なら利用したい高コスパ印刷会社3選
年賀状作成のフリーソフトを使うのは経済的に賢く選択です。ただし、それは「プリンターを日常的に使う人」のみに当てはまります。プリンターやインクは安くなっているとは少なくないお金がかかりますし、管理や手入れが必要です。
そのため、普段からプリンターを使わない場合は印刷会社の年賀状印刷サービスを使った方がお得なケースも。管理の手間がかかりませんし、デザインも印刷も高品質。最近ではネット注文によって価格も下がっています。
プリンターを今後もずっと使う予定がないならば、将来を見据えて印刷会社を利用するのも一つの手。料金だけでなく、手間なども含めたトータルのコスパを見比べ、自分に合った方を選ぶと良いでしょう。
プリントパックde年賀状印刷:「安くて便利」を見事に実現
「プリントパック」は安さがウリ。はがきへの直接印刷なら常に上位、30枚以上なら印刷会社の中でもNo.1となる低価格です。そうは言っても専門の印刷会社ですから、自宅プリンターより印刷の質は勝ります。
特徴的なのは納期によって価格が異なり、最短当日から7営業日後まで料金設定されていること。スケジュールや予算に合わせた注文ができるのがポイントです。
プリントパックの場合は下手にインクを買い換えるよりも安くつく場合もあります。自宅プリンターだと印刷ミスしたり、きちんと印刷できているか気にしたりする必要がありますが、印刷会社ならそういった問題とは無縁。トータルのコスパなら、プリントパックに軍配が上がることも。価格や手間を含めて検討してみることをオススメします。
Digipri年賀状:デザインと印刷ともに高クオリティ
画像:Digipri年賀状
「Digipri年賀状」は、デザインに優れているのが特徴。人気アーティストによるデザインをはじめ、860種類のテンプレート、300種類のスタンプが用意されています。さらに画像補正などのサービスがあるのもうれしいところでしょう。
印刷も専用の印刷機によって高精度。印画紙を貼り合わせた、質感の高い年賀はがきにも対応しています。無料ソフトとは一線を隠したクオリティとなっています。ただ、料金は印刷会社の中ではリーズナブルであるものの、印刷費にそこそこの価格がかかります。
上記を総合すると「自宅のプリンターを使わない」「複数のインクを買い換える必要がある」「年賀状の質にもこだわりたい」という人にオススメとなります。
しまうまプリント:トータルバランスではNo.1
画像:しまうまプリント
「しまうまプリント」は価格と品質、サービスいずれも高レベルであることが魅力です。テンプレートは850種類と多く、スタンプ機能も搭載。印刷も専門ならではの仕上がりで、印画紙貼り合わせの質は目を見張るものがあります。
料金システムが明白で、宛名印刷や投函代行などのサービスも常時無料なのが好印象。操作性にも優れ、トータルのコスパでは業界トップクラスです。結果Digipri年賀状と同じく「自宅プリンターを使い続けない」「年賀状のコスパにこだわりたい」人向けです。
ただ注意すべきは、料金には関しては枚数によってお得度が異なる点。印刷枚数が増えるほど、他社サービスよりもリーズナブルになってきます。まずは、HPのシミュレータで計算してみると良いでしょう。