画像:スマホで年賀状(アプリ紹smartphone_de_nengajo介ページ)
スマホアプリ「スマホで年賀状」2021年度版は、いったいどのような内容なのでしょうか? 年賀状の価格や割引など、気になる価格をチェク。デザインの種類やサービス、実際に作ってみた上で使い勝手も検証しました。
スマホで年賀状の特徴
「スマホで年賀状」の年賀状について、2021年度の情報を表にまとめました。
印刷代 | 普通紙 | 1枚あたり48〜73円 |
写真用紙 | 1枚あたり73〜100円 | |
割引 | まとめ割(一部対象外のデザインあり) | |
デザイン数 | 1400種類以上(12月上旬の登場予定) | |
送料 | ネコポス390円、宅急便810円 | |
宛名印刷 | 無料 | |
投函代行 | 無料 | |
受け取り方法 | ポスト投函 宅配 |
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納期 | 普通紙 | 夕方3時までの注文で翌営業日に発送 |
写真用紙 | 注文の2〜4日後に発送 | |
決済方法 | クレジットカード | |
キャリア決済(決済手数料100円) | ||
コンビニ後払い(決済手数料200円) | ||
楽天ペイ | ||
Yahoo!ウォレット決済 |
料金は印刷費+年賀はがき代
料金体系は、基本料金がなく、印刷代と年賀はがき代のみで分かりやすくなっています。手軽に頼めることがウリで、発注枚数が少ないほどリーズナブルです。
早割などの期間限定割引はありませんが、注文枚数が増えるほど1枚あたりの印刷代が安くなる「まとめ割」という割引が採用されています。ただし基本料金がない分、印刷費自体が相場よりも高めなので、発注枚数が50枚以上に増えると割高になってきます。
「年賀状を送る相手は最小限」という現代的なニーズに合った商品と言えるでしょう。なお自宅に配送してもらう場合は、送料も有料です。
写真用紙は印刷のクオリティも違う
スマホで年賀状では「普通紙」と「写真用紙」、2種類の紙質を選べます。写真用紙は富士フイルム社製の写真用印画紙に銀塩プリントし、年賀はがきへ貼り付けた仕様。高級感がある分、印刷費も高くなります。
普通紙と写真用紙だと選べるデザインが異なってしまう年賀状サイトが多い中、スマホで年賀状は同じ絵柄で紙質を選択できます。ただ、写真用紙ならフチなしで、普通紙ならはがきの四隅に5mmのフチが入るという違いがあります。
印刷費 | 仕上げ方 | 白フチ | |
普通紙 | 1枚48〜73円 | はがきに直接印刷 | あり(5mm) |
写真用紙 | 1枚73〜100円 | 印画紙に印刷して貼り合わせ | なし |
10枚印刷した場合の料金は、印刷費と年賀はがき代をあわせて普通紙が1430円、写真用紙が1720円。
写真用紙の印刷費が高いように思えますが、クオリティを考えるとオトクです。他の年賀状サイトと比べても割高なわけではありません。むしろ10〜30枚の少量印刷ではリーズナブルと言えます。
デザインの種類も豊富
スマホで年賀状は、デザインの種類も豊富。2020年11月12日時点で約570種類のテンプレートが用意されていますが、12月上旬にかけて1400種類以上に増える予定です。
スマホでの画面操作を意識してか、縦長のデザインが多く、横長のデザインが少ないという特徴があります。前述のとおり、普通紙と写真用紙でデザインテンプレートは共通です。
画像:スマホで年賀状
デザインはカテゴリー別に分けられていて、「シンプル」「オシャレ」といった定番のほか、今ドキのポップなデザインも豊富。特に「コミカル」はアメリカンコミックのようなデザインで、とってもユニーク! 個人的なイチオシです。
複数の写真をはがき全面に配置する「全面写真」のテンプレートが用意されているのも特徴。複数の写真やテキスト、スタンプを自由に配置でき、オリジナリティの高い年賀状を作れます。一方で「喪中・寒中」「引っ越し」はデザイン数が少なめ。この辺りは若者のニーズに合わせた結果かもしれません。
カテゴリー | デザイン数 |
全面写真 | 12 |
写真メイン | 52 |
シンプル | 40 |
オシャレ | 124 |
和もの | 111 |
カワイイ | 96 |
コミカル | 51 |
結婚・出産 | 30 |
キャラクター | 20 |
喪中・寒中 | 15 |
引っ越し | 17 |
また、複数枚の写真を選んでデザイン上に一括で配置できる機能、ドラッグ&ピンチ操作で簡単に写真を配置できる機能など、スマホの利便性を活かした機能が盛りだくさん。写真にフィルターをかけることもできます。
スタンプの種類が充実しているのも嬉しいところ。写真を切り抜いてスタンプにしたり、手書き文字を読み込んで配置したりもできます。
宛名印刷や投稿代行も無料
スマホで年賀状では「宛名印刷」と「投函代行」が無料で利用できます。宛名を1件ずつ、手で入力するのは面倒なものですが、スマホで年賀状には「宛名スキャン」という便利な機能があります。
これはスマホではがきの写真を撮影するだけで、自動的にデータ化し、宛先帳に登録してくれるもの。今年もらった年賀状をカシャカシャ写真に撮れば、それだけで宛先帳が完成してしまうというわけです。スマホならではの便利な機能です。
宛名印刷&投函代行の場合、390〜810円の送料がかかりません。利用した方が確実にオトクです。
夕方3時までの注文で翌営業日に発送
スマホで年賀状の発送日は普通紙を選んだ場合、夕方3時までに注文すると翌日に発送されます。到着日は地域によって異なり、最短で発注の2日後。ポストに投函してくれる「ネコポス」を選んでも、「宅急便」を選んでも到着日は変わりません。
写真用紙を選んだ場合でも、注文の2〜4日後に出荷。特急便は設定されていませんが、その必要性を感じないスピーディさです。
スマホで年賀状のメリット・デメリットまとめ
スマホで年賀状の特徴をおさらいしましょう。他社と比べた際のメリットとデメリットを改めて確認ください。
・デザインの種類が豊富で操作しやすい
・宛名印刷や投函代行が無料
年賀状の印刷枚数別に料金をチェック
スマホで年賀状は、注文する枚数によってオトク感がかなり異なります。そこで具体的に「何枚注文すると一番オトクなのか」をシミュレーション。普通紙と写真用紙で枚数別に確認してみました。
普通紙の料金
普通紙は、はがきに直接印刷する一般的な印刷方法です。「10枚」「30枚」「50枚」「100枚」の年賀状代を算出し、表にまとめました。金額はすべて税込、送料は含まれていません。
枚数 | 印刷費 | 年賀はがき | 合計 |
10枚 | 800円 | 630円 | 1430円 |
30枚 | 2250円 | 1890円 | 4140円 |
50枚 | 3600円 | 3150円 | 6750円 |
100枚 | 6700円 | 6300円 | 1万3000円 |
普通紙への印刷の場合、一般的な年賀状相場は10枚で2500〜3000円、30枚で4500〜5000円、50枚で6000〜6500円、100枚で1万1000〜1万1500円(12月に実施した各社の早割で算出)。スマホで年賀状の普通紙は、10枚だと相場よりもずっと安く、30枚でも十分オトクです。
一方で、50枚以上になると相場よりも高くなります。印刷枚数が増えるほど1枚あたりの印刷費が安くなる「まとめ割」が採用されていますが、その効果は十分とは言えません。
写真用紙の料金
写真用紙の印刷費も普通紙同様の条件で計算。10〜30枚の発注で、オトクな価格設定となっていました。
枚数 | 印刷費 | 年賀はがき | 合計 |
10枚 | 1100円 | 630円 | 1730円 |
30枚 | 3060円 | 1890円 | 4950円 |
50枚 | 4675円 | 3150円 | 7825円 |
100枚 | 8000円 | 6300円 | 1万4300円 |
写真仕上げの年賀状相場は10枚で3000〜3500円、30枚で5500〜6000円、50枚で7500〜8000円、100枚で1万3000〜1万4000円。スマホで年賀状の写真用紙は10枚で1730円、30枚4950円ですからトップクラスの安さです。定評ある富士フイルム社製印画紙への銀塩プリントであることを考えると、リーズナブルです。
普通紙の場合と異なり、こちらは50枚以上になっても相場より極端に高いわけではありません。スマホで年賀状は宛名印刷や投稿代行が無料なので、そうしたサービスが有料な印刷会社と比べれば大量発注でも割安になるでしょう。
普通紙と写真用紙はどっちがオトク?
普通紙で発注するなら10〜30枚程度がベター。それ以上の発注枚数なら他社のサービスを検討した方がオトクでしょう。写真用紙の場合も、少量発注での安さが際立っていますが、大量発注でも宛名印刷や投函代行と組み合わせるとオトク感が増してきます。
期間限定割引がない分、印刷代が全体的に安め。つまり年末になって他社の割引率が下がってきたタイミングでこそ、真価を発揮する価格設定と言えるでしょう。
スマホで年賀状で年賀状を作ってみた
実際にスマホで年賀状で年賀状を注文しました。その手順をレビューします。
スマホで年賀状の年賀状の作り方
STEP1:デザインと仕様を選択する
画像:スマホで年賀状
最初に使用するテンプレートを決めます。まず全テンプレートの中から「写真あり」か「写真なし」を選ぶ、その中から「シンプル」「オシャレ」などのカテゴリーをチョイス。次にテンプレートを選んだ後、「普通紙でつくる」か「写真用紙でつくる」かを選択します。
ちなみに年賀状の編集画面は、スマホ縦位置のみ用意されています。
STEP2:使用する写真を決める
画像:スマホで年賀状
次に自分の使いたい写真を設定。手持ちのカメラで撮影した写真を使いたい場合は、あらかじめスマホに取り込んでおきましょう。写真を選択した後、デザイン上に配置してサイズや角度を調整します。
複数の写真を配置するテンプレートの場合でも、複数枚の写真を一度の操作で配置できるのが便利。配置した後で、写真にフィルターをかけられます。
STEP3:メッセージを入力する
画像:スマホで年賀状
配置されているテキストのブロックをタップし、内容をテキスト画面で入力します。メッセージだけでなく、賀詞の内容も変更可能。テキスト入力と同じ画面で、書体や文字色、文字揃えなどを選択できます。
ちなみにスマホで年賀状のテンプレートには、差出人の名前や住所を入れるデザインがほとんどありません。メッセージとしてなら追加できますが、多くのデザインでは余白があまりないため、差出人欄の追加はオススメしません。
STEP4:デザインを編集する
画像:スマホで年賀状
挨拶文や賀詞などのテキストを、好みの位置に調整します。このタイミングでも、ワンタップするだけでSTEP3に戻れるのが便利です。
STEP5:スタンプを選ぶ
画像:スマホで年賀状
スタンプや追加メッセージを挿入します。スタンプは賀詞や干支、縁起物など定番のほか、デコやフキダシなども用意。年賀状を楽しく飾れます。スタンプとして切り抜いた写真を入れることもできます。これでデザインは完成です!
STEP6:自宅に送るか、直接投函か選ぶ
画像:スマホで年賀状
この後は注文情報の入力画面。まずは印刷後に自宅に送るか、直接投函するか、サンプルを送ってもらうかを決めます。直接投函は無料の宛名印刷を利用する場合にのみ、選ぶことができます。
STEP7:年賀はがきを選ぶ
画像:スマホで年賀状
年賀はがきの種類を「年賀はがき」「ディズニー年賀はがき」などから選択します。宛名印刷する場合は、このSTEPで宛先を宛先帳から選択し、書体を調整する画面となります。
STEP8:仕上がりを確認し、枚数を決定する
画像:スマホで年賀状
絵柄面と宛名面の仕上がりを確認し、印刷枚数を入力します。
STEP9:支払い方法を選んで、注文完了
画像:スマホで年賀状
次に支払い手段はクレジットカード、キャリア決済、楽天ペイ、Yahoo!ウォレット、コンビニ後払いから選べます。決済手段はたくさんありますが、代引きには対応していません。
その後、支払い金額と支払い方法を確認し、注文を確定。以上で全ての作業が終了です!
注文した内容は「注文履歴」のページから見られ、出荷状況も確認できます。なおスマホで年賀状では、注文終了後1時間以内であればキャンセルも可能。それ以降のキャンセルはできません。
スマホで年賀状の仕上がり
注文してから2日後、注文した年賀状が到着しました。サイトの説明では「写真用紙を選んだ場合、注文の2〜4日後に発送」とありますが、自宅に到着したのは注文の2日後! 正直ビックリです。
普通紙の印刷品質には正直あまり期待していませんでした。しかし、上々の仕上がりです。写真にこだわる人でなければ、普通紙で十分かも。ただ、絵柄の周囲に5mmのフチが出てしまうのは、やはり気になりますね。
写真用紙は競合他社での評判も良い富士フイルム社製印画紙だけあって、さすがのクオリティ! ナチュラルでツヤを抑えた印画紙が使われ、高級感があります。フチがない仕様となっていますが、はがきの周囲が裁断されるため、普通紙より仕上がりサイズが小さくなる点はあらかじめ理解しておきましょう。
スマホで年賀状で、年賀状を作った感想
スマホで年賀状、実際に作ってみて特徴がよく分かりました。印刷の品質については、一般的な年賀状サイトと同等。印刷〜納品のスピード感についてもトップクラスです。
スマホアプリらしく、写真の配置やサイズ、角度の調整をドラッグやピンチで操作できるのはやっぱり便利。メッセージや賀詞の配置と文面の変更、書体の変更を画面遷移する必要なく、同一のSTEP内で完結できるのもありがたいところでしょう。スマホを使い慣れている人にとっては使いやすさ抜群です。
スマホで年賀状は「手軽に年賀状を作りたい人」向き
スマホで操作するだけあって操作性は抜群。枚数が少ない場合にリーズナブルなのも、人によってはありがたいでしょう。
デザインも流行を意識した、オシャレなものばかりです。差出人欄のないテンプレートが多いのは意見の分かれそうなところですが、それも最近のニーズを捉えてのことかもしれません。スタンプの種類も豊富で、ポップな仕上がりにできるのも若者に評判が良さそうです。
これらを踏まえると、スマホで年賀状は次のような方にオススメです。
・とにかく手軽に年賀状を作りたい人
・写真やデザインにこだわり、年賀状作りを楽しみたい人
・10〜30枚の少量しか年賀状を印刷しない人
・宛名印刷や投函代行を利用したい人